2012年2月23日

第5回 農村環境・環境保全型農業を考える集いを開催しました。

 2月22日、横手市平鹿町、平鹿生涯学習センター講堂に於いて、「第5回 農村環境・環境保全型農業を考える集い」を開催しました。

 今日は良い天気に恵まれ、集い来場者 258名と、多くの参加者に恵まれ、盛会に開催出来ました。

 第5回の集いは、「農村の古き営み 結い、 そして地域の絆」をテーマにして開催しました。

 

≪集いの次第≫

      進行・司会  NPO法人 樽見内地域資源保全委員会 事務局長 小野寺 幸雄

  1.主催者あいさつ

       NPO法人 樽見内地域資源保全委員会 理事長  石山 聞一

  2.ご来賓あいさつ

       秋田県雄物川筋土地改良区 理事長           柴田 康二郎  氏

       秋田県農地・水・環境保全向上対策地域協議会 会長  黒子 髙夫  氏

  3.基調講演

       「環境保全型農業における水稲栽培の現状と今後の方向」

          財団法人 日本土壌協会 会長

          全国環境保全型農業推進会議 会長

          東京大学名誉教授、秋田県立大学名誉教授      松本 聰  氏

       「農地と水を育む健全な農村社会」

          農林水産省東北農政局 生産部 次長         中島 久宜  氏

       「地域(農業・農村)の持続性危機時代を生きる」

          ~厳しい現実と厳しい未来を見据えて~

          大崎市鹿島台竹谷行政区 事務長

          前東北農政局生産部次長・戸別所得補償対策室長

          元東北農政局東北大震災対策本部 事務局長     高橋 伸悦  氏

  4.状況報告

       「これからの共同活動の取組について」

          秋田県農林水産部 農山村振興課         池田 裕一  氏

  5.集いのまとめ

       NPO法人 樽見内地域資源保全委員会 副理事長  渡部 一男

 

◎ 集いのテーマ 、「農村の古き営み 結い、 そして地域の絆」について

 農村、農業が抱えている課題が数多くあります。

 農村における少子高齢化の現実、担い手不足そして耕作放棄地の発生など農家だけでは解決の糸口さえ見出すことが困難な状況になっています。

 また、平成22年度より農業者戸別所得補償制度が始まり、TPPなどの貿易自由化論議、食料自給率向上、国内農業対策の充実などの論議が盛んに行われており、そして私たち農家を取り巻く環境が著しく変化をしております。

 このような農村の現状において、平成19年から始まった「農地・水・環境保全向上対策事業」は農村地域の活性化の一役を担っていると同時に、私たち農家が何をなすべきかを導いております。

 昨年3月11日に東日本大震災が起こり、その被災地において日々復旧、そして復興と進んでおる中、「地域の絆」の大切さが再認識されております。

 

 今年の集いのテーマに「結い」と「絆」を用いました。

 結い、それは農業を営む先人が創りあげた「農村の相互扶助」であり、「借りた労働を労働で応える仕組」でありました。

 絆、断つことのできない人と人との結びつき、それは「縁」の強さではないでしょうか。

 住む土地に基づいてできる「地縁」。

 親子、兄弟姉妹などの血のつながりを基礎にしてできている「血縁」。

 絆はすぐに育つものではありません。

 日々の生活の中で自然に生まれ、時をかけ、多くの人の手で大事に育てあげられてこそ初めて「絆」になるのではないでしょうか。

 また、何か問題に直面した時、「絆」の存在に気付くかもしれません。

 

 私は、農地・水・環境保全向上活動でまとめた「体制整備構想」をもう一度振返り、そして平成24年度に地域で話合いをしてまとめる「地域農業マスタープラン」を創りあげたら、と思っています。

 私たちが考えている農村、農業の姿が良い方向に向かうと、私は信じています。

 今日の集いに参加されました皆様に、少しでも参考になれば幸いに思います。

                                                  渡部 一男

 

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集いの開会。

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集い参加者 258名。

◎ 渡さんのボヤキ

 今回の開催に、参加申込者が 240名がおり、集いの資料を作成し、240部準備しましたか、当日に約40名の申込外の参加者(ある部局に参加申込をしたが、当事務局に連絡がなかった分)が来場し、事務局として、慌てたり、困惑したりしました。

 結局、樽見内の皆さんからに協力を頂き、集いの資料を確保しました。樽見内の皆さんご協力ありがとうございました。

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主催者を代表して挨拶をする理事長 石山 聞一。

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挨拶をする秋田雄物川筋土地改良区理事長 柴田 康二郎さん。

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挨拶をする秋田県農地・水・環境保全向上対策地域協議会 会長 黒子 髙夫さん。

 

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基調講演、東京大学名誉教授 松本 聰さん。

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松本先生の講演内容。

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松本先生。

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東北農政局生産部次長 中島 久宜さん。

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中島さんのレジメの一部。

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大崎市鹿島台竹谷行政区 事務長 高橋 伸悦さん。

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ホワイトボードを使って熱弁する高橋さん。

 

◎ 渡さんの独り言

 私が初めて高橋伸悦さんのお話を聞いたのは 10数年前に、この集いの会場でだった、と記憶しています。

 その当時、高橋さんのお話の後に、ある農家から意味不明な質問がなされ、高橋さんをはじめ、会場にいた全員が困惑状態になった出来事を今も覚えています。

 私は、高橋さんニックネームを付けました。

 「ホワイトボード高橋」、とです。

 このブログで高橋さんに質問です(あまり気にしないで下さい。)。

 高橋さんは、ホワイトボードに書いた文字が、聴衆席のどのあたりまで見えると思って書いていますか。 おそらく、「そんなこと関係ない」、と書いていると私は思っています。

 高橋さんのホワイトボードを使う間合い、絶妙です。

 農水省を退職なされ、益々するどい講演を聞く機会に恵まれたことに感謝をしています。

 高橋さん、ありがとうございました。

 日本中の農家、農村のために、ご指導をこれからもお願いします。

 

2012年2月16日

岩手県一関市、舞川地域遊美保全隊で研修をしました。

 2月16日、農地・水・環境保全向上活動に取組んで5年、ということで、岩手県一関市で活動している舞川地域遊美保全隊で研修を行いました。

 当法人からは役員、会員 33名が参加し、舞川にあるJAの支所の会議室で、佐藤さん、長谷川さん、千田さんから活動のお話を聞きました。

 特に、遊水地のお話は、同じ農業を営む者として大変なことであり、自然の力の強さに驚きました。

 そして、遊水地で農業を営む舞川の皆さんの知恵に関心をしました。

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2012年2月15日

保育園児と「ゆきあな(雪穴)交流会」が開催されました

 先日完成をみた「ゆきあな(雪穴)」を活用して、保育園児と老人クラブ・地域の人たちとの交流会が開催されました。居座る寒波で、ここ毎日雪との闘いという日々でしたが、当日は比較的穏やかな天気に恵まれて、交流会は和やかに進められました。

 午前10時保育園児の年長組21名が園長さん他3名の先生方と一緒に到着、さっそく「雪穴」に入りました。小柄な園児達21名は全員一度に入ることができ、世話するおとな5名も入りましたので、今年の「雪穴」がいかに大きく造られたかわかります。

 「雪穴」の中では、「宝引き」という、昔の遊びを楽しみました。景品は「わたがし」「ひなあられ」でした。園児達は雪と藁と杭で造られた珍しい空間で、特別な雰囲気の体験をしてくれたことと思います

 場所を集落会館に移し、婦人部の皆さんが準備してくれた「あまざけ」と「しるこ」を戴きました。

 おいしい、おいしいと、おかわりする園児もいて、なんとも微笑ましい限りでした。

 「雪」は、たしかにつらいものですが、雪あってならではの「昔の遊び」が再現されたことは、大変意義あることだと思います。再び雪の日々となるのですが、この日はつかの間の癒しを感じた次第です。

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雪穴で園児達と遊ぶ。

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雪穴の中で。

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雪穴の隣の会館で、おやつを頂く。

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記念写真。

 

 

 

2012年2月10日

渡さんの独り言、雪穴で飲む酒。

 2月9日夜、雪穴でお酒を飲み交わしました。

 広さ8畳ほどの雪穴で、村男14人が、村の話題を語りながら飲む酒は美味しいものです。

 現実から離れ、ちょっとだけタイムスリップした空間が雪穴で、語る話題も昔事が多く、また楽しいものです。

  これから数日、雪穴での宴席がつづく、嬉しいものです。

 そうそう、雪穴で飲む酒は日本酒が美味しい。

 特に、にごり酒がいい、渡さんの好みですが。

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夜の雪穴。

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雪穴の入口。

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雪穴の天井。

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水神様。

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村人たち。

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村人たち。

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フラッシュを使わずに撮影。

 

2012年2月 6日

今年の雪穴造り。そして渡さんの独り言。

 2月4日~5日に、樽見内集落の男たち20人で雪穴を造りました。

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 雪穴を造る場所を選定。

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雪穴の土台、内部の穴を掘っています。

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雪穴の外郭が決まりました。

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午前10時、休憩のひと時。

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手前の作業が雪穴造り。奥が樽見内営農組合の雪下ろし作業。

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樽見内営農組合の雪下ろし作業。

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杭で屋根の骨組みの組立。

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屋根の骨組みの組立。

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骨組みにとばを巻き付けています。

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とばで、屋根を造っています。

 

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とばの屋根が飛ばないように、縄で押さえています。

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雪穴の内部を造っています。内部の広さは、約8畳です。

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雪穴の周りを整備しています。

 

 

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2月5日、雪穴(ゆきあな)の看板を設置。

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完成した雪穴です。

 

◎渡さんの独り言

 今年の雪穴づくり、村人20人が集まった。 其々の思いを抱きながら。

 我(われ)57才、雪穴のことは知らない。 約50年以上前、この時期に村の若者が造って遊んだ、と70才過ぎた村人が言う。

 雪穴の広さは、8畳ほど。 冬場の遊び場が無いこの時期に、村の百姓が博打(花札など)をするために造った、と教えられた。

 今年で3年目になった雪穴づくり。

 昔を思い、懐かしみながら造る者。 村人が集うことを楽しみに造る者。 ただ雪穴を造る楽しみを味合う者。 其々の思いで今年もうまく造れた。

 雪穴造りは、9月の稲刈り時期から準備を始める。 雪穴の屋根に使う「とば」の材料が稲藁だからだ。

 12月に、稲藁で「とば」をかいた。 とばは、28枚作った。

 そして2月のこの時期、雪穴造りをした。

 雪穴で、火鉢を囲み、村人達がにごり酒を交わす。 旨いものだ。 話が弾む。

 樽見内の昔事を今年も聞ける。 

 これが我の雪穴の楽しみ方だ。